JavaScriptに関するお知らせ

SINCE2019
>
【JS】yarnの長所とyarnからnpmに戻ってきた理由

【JS】yarnの長所とyarnからnpmに戻ってきた理由



こんにちは!npmGitHub、そのGitHubはMicrosoftってことでフロントエンド周りをMSが制覇しつつある今日この頃を感じる Mizutani(@sirycity) です。あとVSCodeTypeScriptもMicrosoftだね!

今日はそんなMS帝国の一角、npmとそのライバル **yarn**についてです。僕は最初npmを使っていて、yarnが出たタイミングで乗り換えたけどまたnpmに戻ってきました。そんな話。

npmとyarnについて

npmとyarnについてざっくり説明します。

npmはJavaScriptの公式パッケージマネージャーです。結構昔からあるやつ。yarnはJavaScriptの非公式パッケージマネージャーです。後から出てきたやつで、npmの弱点を補うようなやつです。ソフトウェアあるあるだね。

yarnの方が良い所

機能としてはyarnの方が優秀と言って良いと思います。

厳密

昔のnpmはpackage.jsonしかなかったです。yarnはyarn.lockを作りました。これによってパッケージの依存関係がより厳密になりました。でもその後npmは同じ機能を持つpackage-lock.jsonを作りました。だから今はあんまり変わらない。

速い

yarnの方が速いです。いろんな検証記事があるから見てみてね。npmがv6になってから差が縮まったけど、一応まだyarnが速い

appleboy/npm-vs-yarn

安全

チェックサムによるライブラリの整合性チェックをします。簡単に言うとパッケージをインストールする前にダウンロードされてきたファイルが改ざんされていないかを確認する...そうです。違ってたらごめん。

簡潔

yarnの方がコマンドが簡潔でした。今はもうそんなに差はないけど。詳しくは後述します!

yarnにしかない機能があった

例えばyarn runとかupgrade-interactiveとか。もっとも、前者に関してはv5からnpxっていう同等の機能があり、後者に関してはncuってのがあります。

それでもnpmに戻った理由

こんな感じで全体的にyarnの方が優秀なのは自明です。僕もyarnが出た当初はすぐに乗り換えた。でも色々あって現在はnpmに戻りました。その理由について↓

npmがyarnの良い所を取り入れている

速度とかlockファイルとかは典型ですが、npmはyarnの良い所をパk積極的に取り入れています。yarnが出た当初に比べるとyarnとの差はほぼ無いと言っても良いかなー?と思います。

コマンドはnpmの方が簡潔まである

最近のnpmのコマンドはわりと省略できるので、むしろyarnよりもシンプルに書けたりするケースもあります。

昔のnpmはパッケージ追加するだけでこんな感じで...

npm install --save foo
npm install --save-dev foo

これに対してyarnはこんなに綺麗でした。

yarn add foo
yarn add --dev foo

こりゃyarn使いたくなるわ。ところが今のnpmは --saveがデフォルトになり、installやdevにもショートハンドができました。これらを駆使すると...

npm i foo
npm i -D foo

こんだけ。yarnより短い。(ただ可読性は落ちるので短いから良いかと言われると微妙です)

あとは削除とかグローバルとかもnpmの方が一応短いです。個人的にyarnのglobalの位置がちょっと間違えやすくて苦手...

npm r foo
yarn remove foo
npm i -g foo
yarn global add foo

滅茶苦茶いちゃもんだけど、yarnって名前が4文字で長いのでynとかにすれば良かったんじゃないかと思ってしまいました。JSで2文字のライブラリなんてjqkyくらいしか思いつかんけど。

非公式であるが故の面倒くささがある

上述の通りnpmは公式、yarnは非公式です。故にyarnは使えるようになるまでに一動作あります

例えばnpmはnodehomebrewで落とすだけで終わり。

brew install node
npm -v

一方yarnはbrewやnpmを経由してyarn自身を落とさないと駄目です。

brew install node
brew install yarn
yarn -v

これで何が困るかって言うと主に環境構築系。例えばnodeのバージョン管理にnodenvとかanyenvとか使っている人多いと思うけど、これらとyarnを併用しようとするとnodenv-yarn-installとかを使わなければならずめんどいです。

nodenv経由でインストールしたnodeにyarnをインストール

あとはCIとかでnode環境作ったりする時もひと手間かかります...が、最近は主なCIなら最初からyarnも入ってるしここはそんなに問題じゃないかも。

あとはなんだろう、なるべく余計なやつ入れたくないみたいな心理は...あるよね?

パッケージマネージャーを使ってる時間なんてそんなにない

実際に開発してる時にパッケージマネージャーに触り続けることなんてそんなにないです。全体の工程からしたらちょっとだけ。yarnは確かに性能は良いけど、なんかパッケージマネージャーのスペックはそんなにこだわらなくて良いかな?って思ってしまう今日です。

結論

好きな方使お。

欲を言えば標準がnpmからyarnに変わって欲しい。JavaScriptはパッケージマネージャーが2つできた稀有な世界線ですが、そもそもパッケージマネージングの仕方が沢山あるpythonとかlockファイルのない(たしか)Javaとかもある世界です。Denoになればまた全然違う仕組みになるしね。JSを楽しみましょう。以上。



PREV
2020-08-21
【JS】あえてTypeScriptの短所を探す

NEXT
2020-09-09
フロントエンドエンジニアが子どもにつけたい名前ベスト10