WordPressの「静的ページ」はWebプログラミングの「静的ページ」とは異なる
こんにちは! WordPressの開発フローがあんまりよく分かってないMizutani(@sirycity)です。pushしたら自動でテーマ更新みたいなCIを作りたいんだけど…
今日はWPの文脈に関わる話です。WPでいう「静的ページ」は一般的なWebプログラミングで言う所の「静的ページ」とは異なるので注意って話。
一般的な「静的ページ」と「動的ページ」について
厳密な定義はさておき、Webプログラミングで言う一般的な静的ページ、動的ページはつまる所SSRされてるか、もっと言えばバックエンドでなんか動いてるかってことです。RailsとかLarabelとか.netとかが吐き出すのが動的ページで、GatsbyとかHugoとかEleventyとかで設置されるのが静的ページ。ところで今書いてて思ったけど吐き出すって表現を使うのは動的ページだけですね。
WordPressの「静的ページ」と「動的ページ」について
↑の定義に照らし合わせるとWordPressは全て動的ページです。そりゃバックエンドでPHP動いてるからな。
ただしこっからが大事でWordPressでは一定の条件に合致する動的ページを「静的ページ」と呼称することがあります。
WordPressの静的ページの定義
Webエンジニアに分かりやすく言うなら、URLにスラッグが含まれていない、かつルートではない動的ページのことです。WPっぽく言うなら固定ページのメニューから作るページです。もっと一般的な説明をするならコンテンツが増えたり減ったりしないページのことです。
あと、SSRされているかは定義に関連しないようです。
実例
わかりやすい例ではプライバシーポリシーのページです。たいていどのサイトにもあるやつ。プライバシーポリシーのページはたいてい●●●.com/privacy
みたいなURLになってるのでURLにスラッグが含まれていない、かつルートではない動的ページの条件を満たし「静的ページ」と呼称されます。WPの場合は固定ページの欄から作るので固定ページのメニューから作るページも満たしてますね。あとプライバシーポリシーのページはたいてい1つだけで増えたり減ったりしないのでこっちの条件も満たします。よって、プライバシーポリシーのページは静的ページと呼称されます。
参考
WP公式いわく、
常に同じ場所にあり内容にもあまり変化がないことが多い
ページのことを静的ページと呼称するケースがあるそうです。
表
ページ種類 | 一般基準 | WP基準 |
---|---|---|
SSR有TOP | D | D |
SSR有slug無 | D | S |
SSR有slug有 | D | D |
SSR無TOP | S | D |
SSR無slug無 | S | S |
SSR無slug有 | S | D |
※Dが動的、Sが静的
疑問点
↑の引用にもありましたが、 内容にもあまり変化がない というのがよく分かってないです…例えば、プライバシーポリシーが長くなってきて2ページに分かれて●●●.com/privacy/2
みたいになったらこのページは静的ページと呼称されるべきなんでしょうか?この辺りは分かり次第追記したと思います。
また、調査を進めるうちに気づいたんですがWPには疑似静的化という概念がどうやらあるようです。こっちも調べて記事にしたいと思います。