恐ろしく分かりにくいMicrosoftStoreのマイライブラリを解説
こんにちは!「新しいwindows」の発表が楽しみなMizutani(@sirycity)です。ExcelでPythonが書ける話はどこへ行ったんだろう
今日はそんなwindowsのMicrosoftStoreが超絶分かりにくいって話です。とくにマイライブラリの項目は鬼のように分かりにくいので詳細に解説したいと思います。
はじめに
MicrosoftStoreはwindowsのアプリストアです。AndroidやChromebookのGooglePlay、MacやiPhoneのAppStoreと同じ立ち位置です。
MSstoreでよく使う項目がマイライブラリ。アプリに関する項目ですね。このマイライブラリにはさらに5つの項目があります。
- すべて所有済み
- インストール済み
- インストールする準備ができました
- ダウンロード
- デバイスに含まれる
…もうすでに日本語がちょっとおかしいですが、ともかくこの5項目が地獄のように分かりにくい。5つともアプリの一覧が表示されるんですが、どのような法則に基づいて表示されるかがあまりにも意味不明です。なのでこれから説明していきます。
すべて所有済み
解説
一言で言い換えるとインストールしたことのあるアプリです。
もう少し詳しく言うと、「MSstoreで配信されている全てのアプリのうち、ユーザーが今現在使用しているMSアカウントから自主的にインストールしたことが少なくとも1回はあるすべてのアプリの一覧」です。
いくつかポイントを。まず、ユーザーが自主的にインストールしたというのがミソです。Cortanaとかは最初から入っているのでここには出ません。また、一度でもインストールの経験があれば今現在インストールされていなくても出ます。なお、今現在入ってるアプリは右側の青いボタンに「起動」または「管理」、今現在入ってないアプリは「インストール」と書かれます。
加えて、後者の今現在入ってないアプリは灰色の三点リーダから非表示にすることができます。これはMSstoreの画面から視覚的に消えるだけであり、アプリの挙動には影響しません。右上の「非表示になっている製品を表示」を押すと消したアプリ一覧が見えます。
最後に、これらの情報はデバイスではなくMSアカウントに紐付きます。間違えてインストールしちゃったりした記録は同じアカウントなら他PCにも引き継がれます。消すのも大変。
分かりにくいポイント
「所有済み」という言葉は「今現在所持している」と解釈しそうなものですが、正しくは「一度でも自主的に所持したことがある」です。「所有」という単語が余分ですね。「すべてのアプリ」とかで良いと思います。
インストール済み
解説
一言で言い換えると今現在入っているアプリです。
もう少し詳しく言うと、「MSstoreで配信されている中で今現在インストールされているアプリの一覧」です。
こちらはユーザーが自主的にインストールしたかは関係ないので、最初から入ってるCortana等も含まれます。一方、MSstoreで配信されているアプリでないと表示されません。直接落としたやつやwingetやscoopで管理してるやつは表示されません。というか、MSstore以外で手に入れたアプリはMSstoreでは一切表示されません。
分かりにくいポイント
「インストール済み」だと「インストールしたことがある」と解釈しそうですが、実際には「現在所持している」ことも条件です。シンプルに「所持中のアプリ」で良いんじゃないでしょうか。…とはいえ、この項目はGooglePlayでも「インストール済み」なのでまあいっか。
インストールする準備ができました
解説
一言で言い換えるとインストールしたけど消したアプリです。
もう少し詳しく言うと、「MSstoreから自主的にインストールしたものの、その後アンインストールしたアプリ」です。1番目の「すべて所有済み」から今現在入っているアプリを除いた一覧が表示されます。右上の「非表示になっている製品を表示」の挙動も同じです。
分かりにくいポイント
「インストールする準備ができました」って何でしょうか。なんで突然かしこまった喋り方に。
それはともかく、この文言だとこのあとインストールするのが正しい流れみたいだし、今までインストールしたことがないみたいです。この項目で何よりも伝えるべきは自主的に消したことだと思いますが…日本語の酷さで言えばトップクラス。
「消去済みアプリ」とかで良いんじゃないでしょうかね。
ダウンロード
解説
一言で言い換えると最近ダウンロードしたアプリです。
…とはいえ、このページのメインはアプリの更新です。右上のボタンを押すとアプリの手動更新が始まります。むしろ最近ダウンロードしたアプリの一覧が確認できてもしょうがない気がしますが、同等の機能は他のアプリストアにもあるので何かしらの使い道はあるのかも。
分かりにくいポイント
ここはまあ、分かりにくくはないです。強いて言えば「更新」の方が良いかも。「ダウンロード」だと何かをダウンロードするページみたいです。
デバイスに含まれる
解説
一言で言い換えると買った有料アプリです。
…有料アプリです。有料のゆの字も書いてないですが、有料アプリです。どうやって有料であることを判断するんでしょうか。かろうじてプレゼントのアイコンで判別できるかもしれません。最初にこの項目を見た人はデバイスのアプリが全部消えたと勘違いしそうです。…まだ項目が5つの中では一番下にあるから良いものの。
そして、「デバイスに含まれる」とありますが上述の通り購入情報が紐付くのはデバイスではなくMSアカウントです。上記4項目と同じです。購入情報なんてアカウントに紐付くのが当たり前ですし当然他のストアでもそうなりますが、この項目を見るとこの情報だけはデバイスと紐付いているみたいです。デバイスの数だけ購入しなきゃ駄目なの? みたいな勘違いを誘発します。
分かりにくいポイント
やはり有料であることが分かりにくいに尽きます。普通に「有料アプリ」じゃ駄目なんでしょうか。
さいごに
MSstore、分かりにくっ…! ストアとしては後発なのでこれからの発展に期待したいところです。特に日本語訳とかは全然改善の余地があると思います。
あと、今回あんまり触れなかったけどアプリをインストールした履歴を消せないのが派手にやばいです。現状はアンイストールしてもかつてインストールしていた記録が残ります。勿論情報はデバイスじゃなくてアカウントに紐付きます。正直UIが悪いとかよりこっちの方が100倍致命的な気がしますが、それについてはまた別の機会に。以上。
対応表
Before
- すべて所有済み
- インストール済み
- インストールする準備ができました
- ダウンロード
- デバイスに含まれる
After
- すべてのアプリ
- 所持中のアプリ
- 消去済みアプリ
- 更新
- 有料アプリ