JavaScriptに関するお知らせ

SINCE2019
>
Android版楽天ペイのタッチ決済はGooglePayとの併用が難解

Android版楽天ペイのタッチ決済はGooglePayとの併用が難解


※リリース直後のため内容に不正確な点がある可能性があります。一応検証はしていますが予めご了承下さい...!

こんにちは!WearOSのGooglePayが日本でリリースされて上機嫌のMizutani(@sirycity)です。スマホを出さなくていい!

今日はそんなGooglePayに関する悲しい話です。なんと楽天ペイとの併用がめんどくさい。

はじめに

2022年10月頃からAndroid版のアプリ「楽天ペイ」を介してNFC TypeA/Bを用いた決済ができるようになりました。

楽天カード タッチ決済について

勘違いポイント

引き落とされる対象は楽天カード

楽天カードから引き落とされます。楽天ペイの残高から引き落とされるわけではないです(検証済み)

もっと分かりやすく言うと今までAndroidスマホを介して決済する機能の無かった楽天カードがスマホ対応するために楽天ペイというアプリを間借りし始めたってイメージです。

つまり楽天カード必須

ということです。ちなみに物理楽天カードはVISAかMastercardである必要があります。ただしこの2ブランドならば物理楽天カードがタッチ決済に対応している必要は無いです。

TypeA/Bです

これは決済に詳しい人なら大丈夫だろうけどTypeA/Bです。おサイフケータイ(TypeF)は本件とは全く関係ないです!

GooglePayとの併用が面倒

今回の楽天ペイを介したタッチ決済ですが、GooglePayとの併用が面倒です。もう一度言いますよ。GooglePayとの併用がめんどくさいし分かりにくいです。

面倒な理由

まず設定がめんどいです。あと機種によってはできないです。後述。

次に決済時の操作がめんどいです。具体的には楽天ペイが設定済みの状態でGooglePayを使おうとすると都度アプリを立ち上げないと駄目になります。

設定について

設定アプリ > 接続 > NFCと非接触型決済 > 非接触型決済 の画面で 「楽天ペイ」を選択した上で「現在起動中のアプリで決済」をオンにします。なおこの 「現在起動中のアプリで選択」の項目が無い機種に関してはそもそもGooglePayと楽天ペイの併用はできなくなります。御愁傷様です。また、補足すると楽天ペイのタッチ決済は使う際に必ずデフォルトの設定に楽天ペイを設定する必要があります

困るケース

GooglePayのVISAタッチをめっちゃ使ってきた人が新たに楽天ペイのタッチ決済を少しだけ使い始めるケース。

特にGooglePayに複数のカードを登録している人は大いに困るでしょう。決済時の操作がだいぶ増えます。これまではロック解除だけで良かったのにこれからはGooglePayを立ち上げた上にカードの選択が必要になります。しかもミスると楽天ペイで決済されます。余談ですが僕は完全にこのパターンでした(愚痴)

補足

そもそもGooglePayにカードを複数設定している場合は従来も都度アプリ立ち上げが必要だったわけでここだけを見ると手間は変わってないんですが、楽天ペイは上述の通り楽天ペイをデフォルトにする必要があるのでここが致命的に不便です。なので上でも触れたように「GooglePay9割楽天ペイ1割」みたいな使い方をする人が困るわけです。

考察

なんでこんな仕様になったんでしょうね。ここからは個人的な考察です。

GooglePayのクレカのVISAタッチ対応の遅れ

そもそもGooglePayはクレジットカードのVISAタッチ対応がかなり遅れており、できるようになったのは2022年からです。しかも限られたカードのみ。2022年10月現在エポスカードと三井住友カードのみです。それ以前のVISAタッチは一部のデビットカードのみでした。この機能がもうちょい早くリリースされていればエポスや三井住友みたいにGooglePayを介した形のタッチ機能の提供が出来たんじゃないでしょうか?

楽天ペイのスーパーアプリ化のため

楽天ペイを何でもかんでもできるスーパーアプリにする構想の一環としてアプリ内ですべての機能を完結させたかった...のかも?

楽天カードはGooglePayでQuicPayになっちゃうから?

実は楽天カード自体は昔からGooglePayに登録できたんですが、その場合はTypeFのQuicPayとして扱われるような仕様になっていました。なので新たに楽天カード+TypeA/Bみたいな形式をGooglePayに統合できないんじゃないか、みたいな説。ただし僕はこの説は薄いと思ってます。なぜならLINEPayみたいにVISAタッチとTypeF(iD)を併用できている決済方法があるから。

TypeA/B、ひいてはGooglePayの普及率の低さから来るUXの過小評価

日本はTypeFの存在もあり諸外国と比べTypeA/Bの普及率が低いこと、さらにiOSのシェアが高いことから相対的にGooglePayの普及率が低いです。なのでGooglePayに関するUXが過小評価される、わかりやすく言うとGooglePayと楽天ペイを併用した時の使い心地なんて気にしなくていいや!と思っている可能性がある のかもしれません。しかしそうなると楽天ペイのタッチ決済機能がAndroidから先にリリースされているのが謎です...がこれはiOSの制約に起因してる気がします。

決済アプリが複数存在する環境が無かったことによるUXの評価ミス

これは操作のめんどくささの部分ですが、諸外国にはGooglePayの対抗馬としてSamsungPayがあります。でも日本にはGooglePayしか無いです。なので日本においてタッチ決済のアプリを切り替えるという動作はほぼ発生せず、したがって当該操作に関する知見が貯まっていない状態だったのではないでしょうか。その結果 「楽天ペイを使うには楽天ペイをデフォルトにしなきゃ駄目」みたいな一見不要そうな仕様が採用されたのではないか...と邪推しています。

さいごに

なんかすごい楽天ペイを悪く言ってしまいましたが楽天カードがスマホで使えるのは待ち望まれていた機能であることには間違いないと思います。なので僕も便利に使わせていただこうと思います。ただデフォルトのアプリは自由に選ばせてほしいなー...頼みます三木谷さん。以上。



PREV
2022-09-16
Figmaはスマホだと閲覧のみ可能、タブレットなら編集も一応可能

NEXT
2022-10-28
【TS】「配列の中のどれか1つのオブジェクト」みたいな型の定義