Microsoft Formsは設問の規約がGoogleフォームより厳しいし誤検知するのであわや大事故
こんにちは!フォームの確認画面をなくしたいMizutani(@sirycity)です。作るの大変だしそもそも日本にしかないし。
今日はそんなフォームに関する事故のお話。
※今回の話はわりと仕様が変わる部分だと思うので、あくまで2023年9月現在の話ということでご承知おきください。
Microsoft Formsとは
GoogleフォームのMicrosoftバージョンです。この説明以外ないですね。ほんとにこれだけです。以上。
フォームとパスワードの問題
これはMicrosoftやGoogleに限ったことではなく世の中のフォーム全般に言えることなのですが、フォームで個人情報を送ってはいけないです。特にパスワード。といっても送る人は送るので、各々のサービスではいろんな対策がされています。
Googleの対策
Googleの場合は主に回答者側に対策をしていて、フォームの下の方に
Googleフォームでパスワードを送信しないでください
って書いてあります。 まあ書いてあるだけです。一応他の試みとして、メールアドレスを収集しようとするとメールアドレス必須の設定を勧められたりします。でもまあそんなもんですね。以上です。
Microsoftの対策
Microsoftの場合は出題者側に対策をしていて、そもそも設問に個人情報に関わる文章が入力できないです。おそらく機械学習で判定しているんでしょう。違反した場合、
個人情報や機密情報を要求しているため、このフォームは配信できません。詳細については、管理者にお問い合わせください。
といった警告が出ます。
Microsoftの対策の問題
ここまで聞いた限りだとMicrosoftのアプローチの方が優れてそうですよね。僕もそう思います。ただしいつものMicrosoftのように1点だけ問題があります。
それは誤検知が多いこと。そして誤検知されたらどうしようもないこと。これはなかなか致命的で、どんな設問でも入力してみるまで無効化される可能性を排除できないということです。いやまあ機械学習なんでそれは当たり前なんですが、あまりにも誤検知が多い。
実際に起こった問題
大学の試験をTeamsの課題機能を利用して行ったんですね。つまりFormsを使うってことです。まあこういう大学は多いと思います。
んで、設問はメモ帳に書いといて最後にFormsに転記したんです。この時点で試験開始2時間前くらいです。
…誤検知されました。設問が作れません。コンピュータサイエンス系の設問なのでセキュリティ系の用語がたくさん入っていて、それに引っかかったんでしょう。しかし明らかに誤検知、それも設問の全体の2/3くらいが誤検知です。
結局設問だけ別のコラボレーションツールに表示し、Formsは解答欄のみとすることで事なきを得ました。
感想
Microsoftの機械学習を利用した検知は素晴らしいと思います。誤検知もしゃーないです。日本語はサンプル少ないだろうし。
でも検知されたら有無を言わさず無効はやりすぎじゃないですかね。完全に性善説に頼っているGoogleフォームとバランスがとれていません。
さいごに&余談
Microsoft Formの思わぬ落とし穴についてでした。聡明な読者様はここまで見て真の問題に気づいたかもしれませんが、この問題に関して明らかにまずいのは試験2時間前に設問を用意し始める限界スケジュールであり、結局適切なバッファを設けることが問題の解決に繋がるという好例になったかと思います。準備は余裕をもってね。以上。